作曲

メロディは浮かぶけど伴奏の付け方がわからない時の基本の3つのポイント

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どうも、えんつばです。

初めて作曲に挑戦する時に直面する大きな壁のひとつが「メロディに対するコードの付け方」ではないでしょうか。

今回は「メロディは浮かぶけど伴奏の付け方がわからない」という初心者の方向けに、

  • メロディに伴奏がつけられない
  • コード進行を考えられない
  • つけた伴奏が正しいのかわからない

といった問題を解決するためのコードの付け方の基本的な考え方を紹介します。

「メロディはたくさん浮かぶけど、伴奏がつけられないから作曲ができない」

と悩んでいる曲作り初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

「コード付けができない」を脱却するには

「メロディは浮かぶけど、コードが付けられない」

そういった理由で、曲作りを断念してしまう人が後を絶ちません。

ではなぜコード付けが難しく感じるのか…。

それは、少なからず音楽理論が絡んでくるからです。

しかし、全くの初心者が音楽理論を使ってコードを付けるということは、知らない言語を新しく覚え、知らない公式に当てはめて問題を解くようなものです。

それってどう考えても難しいですよね。

なので最初は、情報を最低限に絞って取り組むことで少しずつできるようにしていく必要があります。

今回は音楽完全初心者でもコードが付けられるように、可能な限りシンプルにまとめていきます。

この記事を「コード付けができない」を脱却するための第一歩として参考にしていただけたらと思います。

コード付けに最低限必要の知識

コードを付けるのに必要最低限なのは、

  1. メロディのKey(キー:調性)
  2. そのKeyでよく使うコード

この2つに関する知識です。

まずはKey(キー:調性)について解説します。

Key(キー:調性)とは

作曲の際に用いられる「キー」というのは、カラオケでよく見かける「キー」と同じ意味のものです。

カラオケのキーを変えると、歌うメロディの音が上がったり下がったりしますよね。

あれは何をしているのかというと、「どこのドレミファソラシドで歌うのか」を変えています。

それと同じで、あなたが鼻歌などで作ったメロディも、どこかのドレミファソラシドを基に作られているはずです。

「そうなっているかな?」なんて心配になる必要はありません。

よっぽど違和感のあるメロディになっていなければ基本的には当てはまっています。

メロディにコードをつけるための3つの基本

「コードを付ける」と言ってもどんな要素を満たす必要があるのか、まずは基本を理解しておきましょう。

その基本の要素というのが3つあります。

  1. メロディとコードがあっているのか?
  2. コードチェンジの頻度が適しているのか?
  3. コード進行に物語性があるかどうか?

です。

まずはこの3つの基本をひとつずつ、しっかりと理解していきましょう。

①メロディとコードがあっているのか?

コードをなんとなくつけてみたはいいものの、

  • 正しいかどうかわからない
  • 違和感がある
  • そもそも付け方が分からない

といったことがあると思います。

そんな時はメロディがコードの構成音に含まれているかを調べることで、メロディとコードがあっているかを確認する方法があります。

チューリップで例えると、

C    C    G       G
さいた さいた チューリップのはなが
ドレミ ドレミ ソ  ミ レドレミレ

となっているとします。

Cの構成音はドミソなので、「さいた」の「さ」と「た」の部分がコードの構成音に含まれています。

「さいた」のメロディはCのコードトーンだけではない「レ」が入っていますが、半分以上が構成音になっていれば大体の場合はメロディと合います。

特に大事なのが、

  • コードが変わったタイミングでのメロディの1番最初の音
  • 伸びる音など、支配している時間が長い音

です。

これらの音がすべて含まれている、もしくは含まれていなくても成り立つ相性のいいコードである必要があります。

後者はちょっと知識が必要な話になってしまうので、とにかく最初はすべて含まれているコードを探してみてください。

後述する「STEP2.よく使うコードを基にコード付け!」から探すともっと楽になるので参考にしてみてください!

②コードチェンジの頻度が適しているのか?

コードチェンジの頻度は、少なくて長すぎるとマンネリ感が出るし、逆に多すぎてもくどくなり聴きづらくなってしまいます。

適切なタイミングとしては、強拍のタイミングです。

強拍とは名前の通り強い拍のことで、4拍子の曲だったら基本は1拍目と3拍目です。

リズムには強弱があり、リズムが強いタイミングでコードチェンジするのが一番違和感なく聴こえます。

必ずコードチェンジしなければいけないということではないので、もちろん4拍目まで同じコードで次の小節に変わるタイミングでもOK。

前述のチューリップも1小節ごとにコードチェンジするようになっていますよね。

大体1小節に1つのコード、もしくは半分ずつで2つのコードくらいが望ましいでしょう。

③コード進行に物語性があるかどうか?

コード進行には物語があります。

こう表現するとイメージしづらいかもしれませんが、要するに主役や脇役が存在するということです。

主要三和音という基本となる3つのコード(スリーコード)が存在しており、それぞれ役割があります。

キーがCの時で考えてみましょう。

主要三和音はC・F・Gの3つです。

主役がトニックと呼ばれる役割をもつC
脇役がサブドミナントと呼ばれるF
ドミナントと呼ばれるG

脇役という表現は適切ではないかもしれませんが、この3つの役割が存在しているということをまずは覚えておいてください。

そしてコード進行にはルールが存在します。

  1. 主役で始まり主役で終わる
  2. ドミナントはトニックに進行する(ドミナントモーション)

もっと細かいルールもありますが、大きくはこの2つを意識してコード進行が作られていれば物語性ができます。

定番と呼ばれるコード進行がありますが、それもルールに則って構成されていて物語性を感じられるものになっています。

簡易的に伴奏をつけるなら、定番のコード進行が自分のメロディに合うか試してみるという方法も有効です。

コード付けの具体的なステップ

STEP1.メロディのKeyを特定する

メロディのKeyを特定する方法について解説していきます。

まずはメロディを確認できる鍵盤楽器DAW(iPhoneでもOK)を用意してください。

メロディが鍵盤のどの音を使っているのかを確認し、鍵盤に印をつけていきます。

こんな感じ!

下記の表の中から、どのKeyに1番近いかを確認しましょう!

Key=C
Key=D♭
Key=D
Key=E♭
Key=E
Key=F
Key=F♯
Key=G
Key=A♭
Key=A
Key=B♭
Key=B

対応するKeyを見つけるコツは、ズバリ「半音」!

隣り合った鍵盤に印がついている箇所に注目してみましょう!

STEP2.よく使うコードを基にコード付け!

キーがわかったら、下記の表を参考にコードを鳴らしながら歌ってみます。

I IIm IIIm IV V VIm VIIm(♭5)
Key=C C Dm Em F G Am Bm(♭5)
Key=D♭ D♭ E♭m Fm G♭ A♭ B♭m Cm(♭5)
Key=D D Em F♯m G A Bm C♯m(♭5)
Key=E♭ E♭ Fm Gm A♭ B♭ Cm Dm(♭5)
Key=E E F♯m G♯m A B C♯m D♯m(♭5)
Key=F F Gm Am B♭ C Dm Em(♭5)
Key=G♭ G♭ A♭m B♭m C♭(B) D♭ E♭m Fm(♭5)
Key=G G Am Bm C D Em F♯m(♭5)
Key=A♭ A♭ B♭m Cm D♭ E♭ Fm Gm(♭5)
Key=A A Bm C♯m D E F♯m G♯m(♭5)
Key=B♭ B♭ Cm Dm E♭ F Gm Am(♭5)
Key=B B C♯m D♯m E F♯ G♯m A♯m(♭5)

自分の感覚を信じて、違和感のないコードを探してください!

コードを切り替える(コードチェンジ)タイミングは、1小節ごと半小節(4拍子なら2拍)がおすすめです。

間違えてもいいので、とりあえずの伴奏付けという軽い気持ちでやってみてください!

STEP3.誰かに聴いてもらう!

コードが付けられたら、誰かに聴いてもらって、違和感があるところがないかを確認してもらいましょう!

音楽経験者である必要はありません。なぜなら、あなたが音楽を届けたい相手は経験者以外の人のはずだからです。

音楽の知識がない人が聴いて違和感がなく、心地のいい伴奏をつけることができていたらそれで完成です!

さいごに

今回の内容はできるだけ分かりやすく書いたつもりですが、正直難しい話もあったと思います。

ここで紹介しているコードの付け方は、かんたんなコード(ダイアトニックコード)のみを使った方法です。

突き詰めたらコード付けの世界は奥深く、ひとつのメロディに対しても色々なパターンの伴奏が付けられます。

音楽に正解はない」とよく言われますし、今回の話をベースに知識と経験を積み重ねていくのが上達のコツだと僕は考えています。

僕の場合、曲作りの知識は音楽の専門学校に入学して教えてもらったことで、難しい話も少しずつ理解できるようになっていきました。

学校に通うまでしなくとも、誰かに教えてもらうことでより早い期間で、かつ正しい知識が得られるのは明白です。

今の時代はオンラインでレッスンを受けることもできるようになりました。

まずは手始めに、そういったオンラインで教えてもらえるところの、無料体験レッスンを受けてみるのもひとつの手です。

個人的におすすめするオンライン音楽教室のサイトを紹介しておきます。

オルコネ」というサイトで、講師へのこだわりを強く持った音楽教室という印象です。

僕自身、音楽を始めたばかりの頃は教わるならプロから習いたいという考えを持っていました。

なので、講師にこだわっている音楽教室には好印象を持ちます。

オルコネは月額サービスだけでなく、スポットでの受講もできるのもいい点です。

都合に合わせてレッスンを組めるという点で続けやすいと思うので、まずは一度お試しくらいの感覚で体験レッスンを受けてみてください!

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